2017.03.27
官公庁
【国民生活センター】エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!− 熱傷や神経損傷を生じた事例も –
全国の消費生活センター等には、エステティックサロン(以下、「エステサロン」とする。)等でHIFU(ハイフ)という「高密度焦点式超音波」やそれに類する超音波技術を応用したという機器(以下、「HIFU機器」とする。)で施術を受けたところ、「顔面が急に熱くなり痛みが走った」 や「熱傷になり、治るまでに半年かかると言われた」、「神経の一部を損傷した」等で治療に数ヶ月を要する危害を負ったといった相談が寄せられています。
HIFU機器は、人体の表面を傷つけずに、超音波を体内の特定部位に集中させることで加熱し、熱変性を生じさせることができることから、医療で前立腺の治療等に用いられているものですが、エステサロン等でもホームページや施術前の説明でHIFU機器を用いて「脂肪細胞を溶解させる」、「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」等、皮下組織に直接影響を与えることで小顔、痩身や美顔等の施術が出来るとうたっています。
その一方で、リスクについては説明がなく、「脂肪細胞を安全に破壊できる」等、消費者に安全な施術であると誤認させているエステサロン等もみられます。
このような行為を医師資格のないエステティシャン等が行なうことは禁じられています。
そこで、エステサロン等でのHIFU機器を用いた施術(以下、「HIFU機器」とする。)に関するトラブルについて調査、分析を行ない、消費者被害の未然防止と拡大防止のために消費者に注意を呼びかけるとともに、関係機関・団体へ要望および情報提供を行ないます。
国民生活センター
ホームページ http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170302_1.html